健康のカギを握る!細胞膜のアンテナ「糖鎖(とうさ)」とは⁉

投稿者: | 2017年12月20日

全国各地に冬将軍が訪れるころとなりました。

皆さん、風邪などを召されてはいないでしょうか?「風邪」は、正式にはかぜ症候群と言われ、「上気道炎」のことを指します。粘膜や咽喉・喉頭が弱い方は、これからの季節、ご注意くださいね。

さて、皆さんは「糖鎖(とうさ)」についてご存知でしょうか?

「糖鎖」とは、8 種類の「単糖」が鎖状になって連なったものです。

  ・グルコース(植物や穀物)
  ・ガラクトース(乳製品やてんさい)
  ・マンノース(キノコ、アロエ、サボテン、コンニャク)
  ・キシロース(植物の皮、メープルシロップ)
  ・フコース(モズクなどの藻類、ツバメの巣)
  ・N~アセチルグルコサミン(ツバメの巣、甲殻類の甲羅)
  ・N-アセチルガラクトサミン(キノコ、サメ軟骨、牛乳)
  ・N-アセチルノイラミン酸(ツバメの巣、母乳、ホエイたんぱく)

理科や生物学などで、学んだ方もいらっしゃるかもしれません。

これらの【 8 種類の糖鎖栄養素】が私たちの生命機能を司っているなんて、学生時代は考えもしませんでしたが…
これら 8 つの栄養素がバランス良く存在していることが、糖鎖が正常に働くために必要不可欠です。

糖鎖は、人間を構成している細胞の膜組織の表面に産毛のような状態で付着していて、様々な情報をキャッチし、異物や細菌・ウイルスなどを識別、細胞間の情報伝達、細胞同士の認識、ホルモン作用、免疫反応、異物の排除など「生命機能のカギ」ともいうべき重要な働きをしています。

もし、この「糖鎖」に情報の意味が通じない場合、異常反応を起こします。これが「病気」となって現れるわけです。

人間のカラダは、至極、精密にできていて、カラダを構築する 60 兆個のすべての細胞膜の表面に、糖鎖がビッシリとついています。

もちろん、血液も細胞なので糖鎖があり、血液型は糖鎖の成分構成のほんの僅かな違いで決まることが判明しています。

現代人は環境の変化や化学物質の過剰摂取、ストレス過多などにより、糖鎖の数が 4 割以上も減少しており、生活習慣病や難病発症の原因とも言われています。

ガン、アルツハイマー、アレルギー、喘息、花粉症、膠原病、HIV、細菌感染、糖尿病、肝臓障害、精神疾患、代謝異常、ホルモン調整、ストレス緩和などの救世主ともなるべき「糖鎖」!今後、脚光を浴びると予測しています。

本来、誰でもが、健康を維持するために備えている三つの「生理的機能」。

外部のストレスから身を護るための自己制御機能(自律神経系、内分泌系、免疫系=ホメオスタシス)があり、異物を認識する能力、自己と他を認識する能力、傷を癒す自己再生能力・自己修復機能のいずれにも「糖鎖」が関わっていることからも、私たちの「健康のカギを握るのは【糖鎖】である!」といっても過言ではないのかもしれません。

これら 8 つの糖鎖栄養素を十分に補う食養生を心がけては如何でしょうか。

こころとカラダのお困りごとのご相談は、【香川の健康アドバイザ 尾崎公美】TEL0877-98-2037迄、お気軽にどうぞ。