春がやってきた!と思いきや 花粉もついてきた・・・

投稿者: | 2018年2月28日

1 週間ほど前から、ここ丸亀でも春の陽気が感じられるようになり、の花があちらこちらで咲き誇っています。

はもうそこまでやってきていますね!

フラワーショップには色とりどりの花々が、食品売り場でも緑の野菜が一気に増えて、ところ狭しと並び、イキイキとしたエネルギー満載です。植物に負けじと虫や動物もそろそろやる気が出てくる頃でしょうか?

一方、目の充血や痒み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等「花粉症」症状に悩まされる方々にとっては、あまり嬉しくない季節の到来です。

今年は厳冬で寒い日も多く、全国各地で雪も降ったせいか、花粉の飛散も遅かったようですが、例年より 2 ~ 3 週間ほど遅れて花粉症シーズン入りです。

先週、NHK カルチャー講座の中で「花粉症」を取り上げたのですが、受講者の方からこんなご質問がありました。

「私は、鼻をいくらかんでも、とめどなく溢れてきて、1 日に大量のティッシュを使いすぎて、家族から非難されるのですが、この鼻水はどこから出てくるのでしょうか?」

他の方々も、ウンウン・・大きく頷いています。

確かに!多い場合には、1 日に 2 ~ 3 箱ものティッシュを使用する方もいますよね。

「 1 日に水分や果物はどの程度、摂りますか?」

「病院で水分を摂りなさいと言われるので、時間があれば飲んでいますし、親戚やご近所でミカン栽培している方が多いので、1 日に最低でも 5 個は食べます。ミカンを食べると寒いな~、冷えるな~と思いながら・・・」

「汗はかかないのに、水分はかなり摂るわけですね。では、お小水は、しっかりと抜けて、むくみはありませんか?」

「足はかなり冷えて浮腫みやすく、トイレへ行きたいと思って行ってもあまり出ません」

「この時期は、汗をかくこともなく、水分の摂取量に対して、排泄量が少ないという現状がありますね。本来であれば、脾と腎がしっかりと働いて排泄されるべき余分な水分が体内で停滞し、それがサラサラの鼻水となって溢れ出ているわけです。」

「あ~そういうこと!水分は摂ったほうが良いのかと思っていました・・・」
皆さん互いに顔を見合わせながら、苦笑い・・・

要は、水のタンクを抱えているわけで、それが外気で冷やされると、カラダはどこかから水分を排泄しようとします。

いわゆる『冷えタイプの花粉症』がこれにあたります。この場合、カラダを温め、冷えを発散させる食材であるシソ、ショウガ、三つ葉、シナモン、ネギ、春菊などを摂りましょう。

その他にも、目の充血や目の痒み、皮膚や粘膜の痒み、鼻づまりや粘い黄色い痰、口の渇等があるのは、『熱タイプの花粉症』で、体内に余分な熱がこもったタイプです。この場合、アルコールや香辛料などは控え、熱を冷ますミント、セロリ、菜の花、タケノコ、タラの芽、クレソン、ゴボウ、キュウリなどを摂りましょう。

もうひとつ、脾胃虚弱で水分代謝不良のタイプに多いのが、『湿の花粉症』で大量の鼻水と瞼の腫れ、頭重、カラダが重だるい、食欲不振、軟便を伴うこともあります。

この場合、シソ、フキ、もやし、リョクズ、とんぶり、ハト麦など体内の余分な水湿を取り除く食材を摂りましょう。

そして何よりも、年間を通して、【衛気(えき)】の強化が必要不可欠です。【衛気】とは、カラダの表面を覆い、様々な邪気の侵入をブロックするバリアのような存在
ある意味、【免疫力】のようなもので、風邪や花粉などの侵入を防ぐ役割をしてくれます。

この【衛気】を充実させるためには、衛気自体を全身に巡らせる「肺」を強くすることが大切。肺は乾燥しがちな秋冬シーズンに弱るので、意識して体内の潤いを養いましょう。

また、【衛気】は、体内エネルギーの一つで、食べ物の栄養からまかないます。日頃から胃腸機能を高めて、体質に適した栄養を補いましょう。

☆養生ポイント☆

1.早起きをして朝日を浴びながら深呼吸する(陽気を体内に取り入れる)。
2.睡眠を十分にとる。
3.外出時はマスク、メガネなどで花粉をしのぎ、帰宅後はうがい、手洗い、シャワーを浴びる。
4.洗濯物は屋内に干し、花粉の付着を避ける。
5.辛いもの、アルコール、脂っこいもの、乳製品、糖分は控え、新鮮な野菜をたっぷりを摂るように心がける。

病気は半年前からつくられます。夏場、冷たいものを摂りすぎると、そのつけが冬の冷え性や春先の花粉症となってあらわれます。ご注意くださいね。

今年こそ!「漢方養生法」始めてみませんか♪

「香川の健康アドバイザー尾崎公美」ご相談は、TEL 0877-98-2037迄、お気軽にお問い合わせください。