巷で広まっている「良い油を日々摂ろう」という食養生法。
日頃、私たちが口にしているものの中に含まれているのは良い油?それとも万病の元になる悪い油?
知っていれば気をつけることもできますが、知らずしらずのうちにただ美味しいから!と摂り続けていると・・・・
悪い油の代表として「トランス型脂肪酸」がありますが、欧米では「食べるプラスティック、悪魔の油」とも呼ばれています。米食品医薬品局(FDA)では、トランス型脂肪酸の規制を行い全面禁止を勧めていますが、日本では規制はおろか表示すらできていない野放し状態が続いています。トランス型脂肪酸は天然の植物油にはほとんど含まれませんが、水素を転化して硬化させる過程で発生します。代表的なものとしてマーガリンやショートニング、ファットスプレットなどに多く含まれています。
【トランス型脂肪酸を多く含む食品 TOP 10 】
① スプレット;マーガリン・ショートニング
② 粉ミックス;ケーキ用小麦粉
③ インスタント食品;カップラーメン
④ ファーストフード;フライドポテト・ハンバーガー
⑤ 冷凍食品;冷凍チキン
⑥ オーブン食品;ドーナツ・パウンドケーキ
⑦ スナック菓子;ポテトチップス
⑧ シリアル;オートブラン
⑨ クッキー、チョコレート;チョコレートクッキー
⑩ トッピング;ホイップクリーム・コーヒーフレッシュ
(参考文献;病気が嫌なら油を変えなさい 山田豊著)
【トランス型脂肪酸摂取による健康被害】
悪玉コレステロール値の上昇・心臓疾患・動脈硬化・ガン・免疫力低下・認知症・アレルギー・喘息・アトピー・花粉症・不妊症・クローン病など多岐にわたります。
「気づく」ことで意識が変わります。意識が変わると実践します。継続できると体とこころが変わります。そして、本来の健康を手にすることができるのです。
【良い油の摂り方】
亜麻仁油(あまにゆ)や荏胡麻脂(えごまゆ)、魚油(ぎょゆ)、くるみに含まれるオメガ 3 系脂肪酸と、オリーブオイル・アボガド・アーモンドなどに含まれるオメガ 9 系脂肪酸を積極的に摂りましょう。
これらの油は、体内の細胞膜を柔らかくして錆を防いでくれます。栄養の吸収が良くなり、ホルモンバランスを高めることで、お肌の潤いや艶・弾力性もアップします。また、ビタミン C・E を多く含む野菜や果物との相性が良いので新鮮な油との併用で吸収率を高めましょう。
【ご参考:トランス脂肪酸に対する農水省の見解】
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/index.html