痛風は食養生と体質改善で!

2016年12月13日

風が当たっただけでも激痛がする、と言われる「痛風」。

「痛風」は、血液の中に溶けている尿酸が血管壁から漏れ出して、関節などにたまり、その関節が赤く腫れて、焼けつく様に激しく痛む病気です。
 
美味しいものを食べ過ぎると生じやすく、「王者の病」「帝王病」「贅沢病」とも言われます。

中高年男性の多発しやすく、過労、暴飲暴食、プリン体を多く含む飲食物の摂取、飲酒、冷たい風にあたることで誘発されます。

ご存知のように、尿酸は、プリン体というタンパク質が体内で利用される時に生じる老廃物で、腎臓に運ばれて尿として排出されます。(尿酸の 8 割が体内で合成され、2 割は摂取した飲食の中に含まれています。)

ところが腎臓の機能が弱まったり、プリン体を多く含む食べ物をとり続けていると、尿酸の量が多くなり、血液に溶け難くなり、それが結晶となり、さらに白血球が反応することで、激しい痛みを伴う痛風に至ります。

痛風の症状は、関節痛以外にも

① 痛風結節(尿酸の塊が耳、足の親指などにできる)
② 尿路結石
③ 腎障害
④ 心筋梗塞、脳血管障害
⑤ 軟骨や近隣関節の骨質に凹凸の円形欠損

などとしても現れますので、早めの対策が必要です。

治療法は、やはり痛みのタイプごとに分けて治療が行われますが、尿酸を体の中に貯め込まない体質作りが基本です。

漢方では、胃腸が弱く、からだに「湿(しつ、余分な水分)」や「熱」をためやすい人がなりやすい傾向があると言われています。

症状によって処方されるお薬も変わってきますが、痛風の発作が起こる場合は、瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)や桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)を、また慢性期で痛みの発作が治まった後の体質改善として胃腸の弱いタイプの人には、参苓白朮散(さんりょうびゃくじゅつさん)や防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などを使います。

また長期間患っていると、尿酸の結晶によって血管の壁が徐々に傷つけられていくので、血液の巡りを良くするために「冠元顆粒」、さらに熱が加わった場合は「五涼華」を併用することもあります。

基本の食養生としては、プリン体と呼ばれる成分が多いビールなどのアルコール類の他に、肉類、干し椎茸、鶏レバー、マイワシの干物、煮干し、大正エビ、豚レバー、牛レバーなどを極力避けます。

プリン体の少ない食材は、そば、スパゲッティ、ジャガイモ、サツマイモ、レタス、ほうれん草、キャベツ、トマト、ニンジン、ワカメ、昆布などが挙げられます。

尿酸値を下げる食べ物として、梨・ブドウ、トウモロコシ、サクランボ、キュウリ、トウガン、カボチャ、セロリ、トマト、チンゲンサイ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ジャガイモ、ナス、赤小豆などがあります。

つまりなるべく野菜や海藻を多く摂り、血液を弱アルカリ性に保つよう心掛けましょう。

またお酢には、尿酸を減らす作用があり、徐々に痛風の発作が少なくなるので酢の物の摂取がお薦めです。