健康とは何かを考えてみましょう!

投稿者: | 2017年5月24日

皆様にとって、「健康」ってなんだろうと思ったことはありますか?

例えば、世界保健機構(WHO)では、健康の定義を
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”

つまり、身体的、精神的に、病気や虚弱ではないというだけでなく社会的(家庭、地域、職場など)な安定も含めた、良好な状態であることとしています。

実は、日本経済の今後の方針を示した皆さんもご存知のアベノミクス、この中にも、「健康」というキーワードが出てきます。

ここで言う健康は、会社の健康というよりも、正に従業員(ヒト)の健康を指して言っているんです。

実際従業員が健康で働けば、会社も元気になって業績が上がることは知られていますが、現代社会において、入院するような病気でもなく、会社に出勤しているのに、生産性が上がらないことがありますよね。この状態は、会社経営としても不健康なわけで、業績も上がって行きません。

このような企業レベルで見た時の「健康経営」という考え方においては、実は企業の医療費負担は、たった 16 % 程度で、大半の 78 % は出勤している従業員の生産性が落ちている状態、例えば、がんや心疾患よりも、肩こりや腰痛、抑うつ、慢性疼痛、睡眠障害、生活習慣病などの状態が企業全体の健康コストに非常に悪影響を及ぼしているということなんですね。

漢方で言う「未病」がまさにこの状態であるわけです。

大企業は、仕事に替えが効くわけで、ある意味、大人数を抱えている最大のメリットがあるわけですが、未病状態の出勤者の生産性が悪いと大幅な生産性ダウンを来し、中小企業は、「ヒト」に依存する部分が非常に大きくて、健康そのものが生産性に直結します。

そのため、企業の大きさに関わらず、如何に従業員に健康で働いてもらえるかというのは、安定した生産性を維持向上させるためにも、とても大事な経営方針だということが分かります。

さらにこうした従業員の方には、当然家族があり、自分が元気でも、家族が不健康な状態だと仕事に従事出来ないということもあります。家族の病気ばかりでなく、高齢者の介護もここに当てはまります。

今後の企業経営って、相当昔に当たり前だった、日本の会社の従業員の家族をも巻き込んだ健康サポートの文化が、実は今の世界の最先端の考え方だったなんて、結構素敵な話じゃないですか!

皆さまの自らの健康について、家族の健康、社会的な状態も含めた、あなたの健康の定義をちょっと考えてみるのも良いかもしれません。

あなた自身と家族の健康は、あなたの健康でもあり社会の健康でもあるわけです。

尾崎漢方薬局が、そんなあなたの健康に少しだけお役に立てれば、とても嬉しく思います。