疲れ目いわゆる「眼精疲労」は、長時間同じ作業を続けたり、目の酷使により疲れが蓄積されることで起こります。
これは身体の疲労とも似ています。
「眼精疲労」の原因として考えられるのは、
① ドライアイ;目の乾燥状態によるもの(60%)
② 近視・遠視・乱視などの屈折異常や調節力障害によるもの(40%)
③ 緑内障などの目の合併症を引き起こしている場合など
春先は、特に肝臓に負担がかかりやすく、肝臓の働きと密接な庵系にある目の症状があらわれ易くなる時期でもあります。
中でも最近増え続けている「ドライアイ」。今、PCやスマホをご覧になっている間も目は乾いているでしょう。
【ドライアイについて】
目はまばたきすることで目の表面を涙で潤し、目の渇きを防いでいます。けれど、歳をとると皮膚も乾燥してしわが増えてくるように、涙の量も少しづつ減ってきます。
また、PC作業やテレビ・ゲームなど、連続して電磁波を発するものを見続けていると、まばたきの量も極端に減り、涙の分泌も少なく、目の表面を覆う涙の膜が不安定になってしまいます。この状態をしばらく続けることで、ドライアイの傾向は一気に進みます。
他にも、涙量の減少により目の中に入った異物を洗い流すことができず、多くの人が悩んでいる花粉症の激しいかゆみを増長することにもつながってしまうのです。
【ドライアイの症状について】
① 目が疲れやすい
② 文字を読んでいると目がショボショボする
③ 目の熱感やほてりがある
④ 目のかゆみがある
⑤ 目ヤニが多く出る
⑥ 白目の充血がある
⑦ 煙が目にしみる
⑧ 起床時、まぶたが開きづらい
⑨ 涙が出にくく目の渇きを感じる
⑩ 文字がぼやけて見える
【目の若さを保つために】
日常生活に取り入れられる目の健康対策として、できることから始めましょう。
① できる限り目を休める
② 目が疲れたら、ホットタオルを目に当てて、目の周囲の血流を改善させる
③ 注視や凝視により疲労した眼球筋を眼球体操によりリラックスさせる
④ 目の周囲を軽く押したり、マッサージしたりする
⑤ テレビやパソコンなどは上から見下ろすようにする
⑥ 部屋の湿度は約60%に保つ
⑦ 夜更かしをしないで早く寝る
⑧ 人並外れた飲酒・喫煙はしない
⑨ ストレスを溜めないようリラックスできる環境づくりをする
⑩ 目の粘膜を乾かせないような目薬やサプリメントを使用する
【目の滋養に良いとされる生薬やサプリメント】
菊花・枸杞子・鯉胆・三七人参・高麗人参・珍珠・決明子・車前子・山茱萸・地黄・八ツ目鰻・フカヒレ軟骨・ハチミツ・果実酢など。
現代病の一つともいわれる「ドライアイ」。視界がハッキリすれば、頭もスッキリします。
春先に疲労を起こしやすい肝臓をケアすることで、肝臓の鏡でもある目のトラブルを解消しましょう!