うららかな春が訪れた東京で開催された、中医学皮膚病専門講座に参加してきました。
今回は皮膚病における「調血理論」の応用で、主に炎症の強い血熱証や血寒証、血虚証、瘀血証など血の異常により生じた皮膚燥証やその他のトラブルについての内容が繰り広げられました。
臨床の現場では、教科書通りの症状は比較的少なく、経験と知識が改善には欠かせません。西洋学的見解と中医学的見解を理解した上で、様々な角度から皮膚症状を検討し、心と体のバランスをとりながらの対応が大切になります。
それらのノウハウを全国の仲間たちと情報交流が図れる絶好の機会となりました。
さらに、もうひとつ楽しみにしていた富山大学の横澤隆子先生による新しい作用機序のアンチエイジング薬である漢方薬についての研究成果とエビデンスの数々をご紹介いただき、とても充実した内容となりました。
今回は、老化の中でも「皮膚老化」に焦点を当てた内容で、皮膚に良いとされるコラーゲンや抗酸化を目的とした SOD 食品などが果たして本当に「皮膚老化」を防ぐことができるのか?紫外線による「光老化」を抑制できる漢方薬など、女性にとっては非常に興味深い内容のお話も盛り込まれ、非常に充実した内容のもので、明日からの店頭での活力になりました。
皮膚症状でお悩みの皆様の苦痛を少しでもサポートさせていただくことができればと心より願っております。
最後に、なぜ怒るよりも笑顔でいることがこころと体の活性化につながるのでしょう?
それは、活性酸素が関係しているのです。
通常、顔の筋肉を動かすことで、活性酸素が発生するといわれていますが、怒ると 16 本、笑うと 8 本の筋肉の動きを必要とするようです。
さて、今後あなたはどちらを心がけますか?