血管力&毛細血管

投稿者: | 2016年7月20日

厚生労働省のデータ(平成21年)によると、50 歳 ~ 80 歳の死因ランキングでは、1 位:ガン(悪性新生物)、2 位:心疾患、3 位:脳血管疾患の順となっています。ガンは、早期発見により治癒が期待できますが、心疾患や脳血管疾患は、血液・血管の病気として、なかなか自覚症状が無く、本人とすれば、急に発症するような病気として捉えられることが多いのも事実です。

最近では、血液の粘度や血管の強さ・しなやかさなどを総合して、「血管力(けっかんりょく)」という言葉をよく耳にします。かなり以前より玉ねぎが血液サラサラに効果があるとか、漢方では、丹参(たんじん:中国産のサルビアの根)に血液・血管の異常改善効果があるとされ、丹参製剤である「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」には、多くの血管系疾患にまつわる喜びの体験談を聞くことができます。

一方、スポーツの世界でも、近年「毛細血管」がキーワードになっており、毛細血管を多く作ることにより、良質な筋肉づくりにつながるということで、筋トレの有効性が再検証されています。

また、漢方薬・動物生薬製剤のひとつである「亀鹿仙(きろくせん)」は、毛細血管を増やす作用や体力回復に効果があるとされ、ランナーなどスポーツ愛好家にとっては嬉しいアイテムでもあります。

「毛細血管」を増やすということは、単にアスリートやスポーツ愛好家の皆さんだけでなく、むしろ高齢者を含む我々一般人にとって、必要な養生法でもあるのです。

健康を維持し、将来起こり得る心疾患や脳血管疾患を防ぐのみならず、若さや美肌の維持、認知症・糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、老化防止にも効果があるという研究が報告されています。

毛細血管(全身の血管の 99 %を占める)を含む血管力を高め、アンチエイジングと健康の維持を図ることは、現代人にとって、非常に重要な健康テーマの一つであることに違いないのではないでしょうか?

健康を維持したいと願う方は「血管力」を高められる様に、日常生活の中に簡単な運動と食養生を、そして体に不安材料を抱えている少し血管力の落ちている方は、漢方薬により体質改善および血管力アップを図ることで、健やかな人生を過ごすことができるのです!

「血管力」にご興味のある方や、「血管力」に心配がある方は、お気軽に尾崎漢方薬局にてご相談下さい。食養生を含む適切なアドバイスとお客様個々に合った漢方処方を致します。