夏の素肌トラブルと言えば、日焼けによる赤み・ヒリヒリ・皮剥け・色素沈着や汗かきによるかぶれやあせもなどです。
特に紫外線による肌の「光老化」は雨や曇りの日でも容赦なく、お肌を襲ってきます。
日焼けにより肌が黒くなる、炎症で赤くなるのは、本来、紫外線から肌を守るためメラニンが増えるという生体反応でもあります。皮膚のターンオーバーが正常に働いていれば、じきにメラニンは排泄されて元の肌に落ち着きます。
ただし、長時間または強い紫外線を浴びることでメラニン色素は活性化し、加齢やストレス、乾燥などにより皮膚の新陳代謝が低下するとメラニンの排出が減り、シミとして残ってしまいます。
紫外線は、雲や窓ガラスも通過し、さらには建物や地面の反射によっても私たちに跳ね返ってきます。
紫外線の害は、「シミ」だけにとどまりません。真皮まで侵入した紫外線は、肌そのものを支えるコラーゲン、エラスチンなどを変性させてしまい、肌の弾力性を失わせます。その結果として、肌のはりがなくなり、「しわ」や「たるみ」につながるのです。
けれど、紫外線を全く浴びずに過ごすことなど不可能ですから、紫外線予防と浴びてしあった後のスキンケアは必要不可欠です。
これらの「光老化」を防ぐために、油分の入っていない紫外線予防アイテムを肌に塗布して過ごすことをお勧めします。さらに、油分を含まない微粒子の粉をこまめに、しっかりと肌につけて紫外線を乱反射させましょう。
また、日焼け後には、肌のほてりを鎮静化させるローションやエッセンス、クリーム剤などをゆっくりと浸透させ、お肌の回復力を高めてあげましょう。
また、汗をかくことは、皮膚自体を鍛えるという意味では重要なことなのですが、かいた汗をそのまま放っておくことで皮脂を酸化させ、塩分で皮膚に刺激を与えてかゆみやヒリヒリ、赤み、かぶれの元になってしまいます。
可能な限り、汗かき後はできるだけ早く、タオルなどで拭き取るか、洗い流すことが不快な皮膚トラブルを回避するポイントです。
また、ベタベタではなく、サラサラの汗をかけるように、普段から糖分を含まない飲料水で水分補給することも大事なことです。
熱中症も防ぎながら良い汗をかけるように、適度な良質の水分摂取をこころがけ、新陳代謝を上げるため、日ごろから軽い運動も無理のない範囲で習慣化させましょう。