暑さに負けない体づくりとは?

投稿者: | 2016年8月2日

暑さが厳しい頃となりました。

熱帯夜は少ないものの日中の気温上昇と蒸し暑さは不快さとともに肉体的にもダメージを及ぼします。

ダラダラと汗をかき、作業やスポーツ後に汗が止まらない、口やのどがカラカラに渇く、肌や粘膜に潤いがない、体が重だるく、食欲不振が続き、ぐったりとしている、めまいや息切れがしやすく、走るとすぐにドキドキと動悸がする、などの症状があらわれます。

汗をかくことで体内の水分のみならず、気(エネルギー)まで漏れ出てしまうのです。この気の消耗により、心臓機能が弱まるため、不整脈・動悸・息切れ・脈が弱まるなどの症状が生じます。

また、水分の消耗により血液粘度も上昇して、血栓もできやすくなることから高温多湿なこの時期は特に注意しましょう。

それでは、暑さに負けない体づくりのために気を配ることとは何でしょうか?

① 血液を汚すコレステロール値の高い食品は控えて、スイカ・メロン・トウガン・キュウリ・ゴーヤなどウリ科の食材やナス、トマト、ダイコン、DHAを多く含む青魚などを努めて摂りましょう。また、緑豆・小豆・大豆のスープに少し天然塩を加えると、体熱を下げ、利水・解毒できるので暑気払いに養生スープとして用いられています。
② 胃腸を元気にするため、冷たいものの暴飲暴食は控え、気を補う作用のある漢方薬やサプリメントを体内へ水分を取り込みやすい飲料水と共に摂取しましょう。
③ アルコール類は尿量が増えるため脱水症状を引き起こしやすくなります。アルコールを摂る場所や摂取量に注意しましょう。
④ 血液粘度を高めるタバコは、百害あって一利なし!できれば、禁煙のきっかけになるといいですね。
⑤ 様々なストレスは、自律神経に影響を及ぼし、気の巡り・血の巡りを悪くさせ、瘀血(おけつ)を生じやすくさせます。適度な運動・リフレッシュ・十分な休養をとるように心がけましょう。

炎天下での活動や作業、スポーツをする際は、こまめに水分補給をして、体内の熱を冷ますようにしましょう。屋内でも風通しの良い部屋や締め付けない服装で暑さに負けない工夫が必要です。

発汗や排尿の過多などによって生じた津液(体に有用な水分)不足は、気(エネルギー)の消耗を伴います。この状態を「気陰両虚証(きいんりょうきょ)」と言います。心臓疾患や喘息、心肺機能が弱っている状態、慢性の消耗性疾患、高齢者は特に「補気養陰法」で夏の暑さに備えましょう。

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