今年の花粉症は手強い?西高東低の気配!お早めに対応を!

投稿者: | 2017年2月1日

2017 年立春を迎え、暦の上ではもう春ですね。

心なしか気分も華やぎますが、ちょっと憂鬱な気分になる方もいるのではないでしょうか。

そうです!花粉症の季節でもありますよね。

例年、立春を過ぎた第 2 週目あたりから、花粉症の症状が一斉に出始めます。

飛散している状況は肉眼では確認しがたいのですが、皆さんのカラダは敏感に反応し、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、瞼の浮腫などの症状があらわれます。

基本、前年の夏の気温が高く日照時間が長かった場合、スギやヒノキの雄花がよく生長し、翌春の花粉が大量に飛散しやすくなります。

確かに昨年の夏は猛暑続きで、花芽もスクスクと生長しているはずです。

昨年の花粉飛散量が少なかっただけに、今年は昨年対比 4 倍ほどになる地区もあるとか・・・・

特に四国を含む西日本の飛散量が久々に爆発的に増える見込みです。

今までに花粉症の経験がない方まで発症する可能性もあり、今年の花粉症はなかなか手強そうです。

昨年の夏にスギやヒノキが花芽を生長させて花粉を飛ばす準備をしているのですから、それに対応するがごとく、少なくとも花粉症の出始める 3 ヶ月前から準備を始めたほうが良いでしょう。これで、悲惨な花粉症の症状を免れることはできるはずです。

但し、花粉症と永久にサヨナラしたい!という場合は、年間を通しての養生法が必要です。

まず、皮膚や粘膜のバリア機能を高めることで、免疫力を発揮させることが大切です。体を衛るバリア機能は、体内に存在する「正気(せいき)」という外邪を寄せつけないエネルギーとカラダ表面に存在する「衛気(えき)」という防衛能力のあるエネルギーが充実することで高まります。

昔とは違い、冷暖房完備、気密性の高い住まいで生活する現代人は、このバリア機能が低下しているのです。

以前より体温が下がってきた、風邪をひきやすくなった、のどの痛みや違和感を感じやすい、皮膚や粘膜が弱くなったと感じている場合は、免疫力低下のサインです。

花粉症のオフシーズンに、根本的な体質改善を施し、これらの症状を緩和させておくことで、必然的に花粉症の時期を迎えても症状の軽くて済み、慌てずにすみます。

春先の 1 ~ 2 ヶ月間を棒に振らないためにも早めの準備をお勧めします。「秋冬養陰」と言って、冬至前後の 1 ~ 2 ヶ月の間、カラダの陰(栄養分)を十分に養い、陽気が上がり始める春先に発症しやすい病気を防ぐという考え方があります。

いりこや昆布・カツオなどの出汁、根菜類や穀類を積極的に食べて、冷たいものや白砂糖を含む甘いものなど身体を冷やすもの、乳製品は控えるべきです。春先には決まって花粉症をはじめとするアレルギー疾患が出てくる方は、自分のカラダに合っていないものを秋から冬にかけて摂取しているのかもしれませんね。

また、夜更かしせずに十分に休息をとることも免疫力強化に役立ちます。

漢方薬として体質改善には、衛益顆粒(玉屏風散)がお勧めです。

目のかゆみには心沙棘、くしゃみ・鼻水には小青竜湯や麻黄附子細辛湯、鼻づまりには鼻淵丸、目の充血には五涼華や涼解楽・銀翹解毒散、粘膜強化には紅沙棘・サメミロン・トスカなどが良いでしょう。

皮膚や粘膜系のかゆみには滋陰作用のある漢方薬を体質改善に用いてみましょう。

いずれも根気よく続けることが大切です。